さんまの炊き込みご飯
東北の青魚の代表として全国的に知られているさんま。これから秋に向けて、ますます脂がのってきます。さんまの脂は、血液の流れをよくして生活習慣病を予防するといわれているEPAと、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らすDHAです。EPAやDHAの酸化を抑えるためにはビタミンの摂取が必須です。ビタミンCが含まれているレモンなど、かんきつ類と合わせるのがおすすめです。また、カルシウムの吸収を助けるビタミンDなどもたっぷり含んでいます。
神経系などを正常に保つビタミンB12は17.7㎍と、他の魚に比べて非常に多く含まれており、生魚ではナンバーワンです。さんまといえば、塩焼きを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。今回は、塩焼きにひと手間かけた「さんま炊き込みご飯」をご紹介します。さんまと様々な食材の味わいのハーモニーが楽しめる一品です。さんまはDHAやEPAといった体に良くて美味しい脂が豊富ですが、その脂は、時間が経つと生臭さの元になってしまいます。さんま料理を作るには、まず、鮮度が良いものを選ぶこと、次にきちんと適切な処理を行うことが大切です。
さんまの下処理になれていない方は、お店で、頭と内臓をとってある状態のものを購入しましょう。解凍さんまでも美味しく作れます。内臓は流水で洗い流し、水気をしっかり取ります。焼くときには、通常の塩焼きよりも多めに塩を振るのが、大事なポイントです。ご飯を炊くときに、さんまとしめじ、梅干し、ゴボウを入れることで、それぞれの食材の旨みがご飯に沁みます。梅干しとごぼうは、さんまの臭みをとる効果があるのです。青魚と梅干は相性抜群! 食材の旨味の後に、梅干しの爽やかな酸味が広がります。