やくらい薬師の湯 キッチン木かげ
薬味として馴染み深い、わざび。薬莱山のある加美町では、豊富な地下水を利用して良質なわさびを通年栽培している。その名産品を使ったご当地メニューを提供しているのが、薬師の湯施設内にあるレストラン「キッチン木かげ」。新鮮な生わさびを自分で擦りおろし、出し汁に溶かしてご飯にかける「わさび丼」が人気だったが、食べ応えを重視し1年ほど前にリューアルした。新メニューは「薬莱わさビフ丼」。
地元産のお米を使ったローストビーフ丼に、刻んだわさびの茎があしらわれ、みそ汁、温泉卵がセットになっている。そしてわさび丼と同様、生わさびが1本、おろし金とともについてくる。自分で好きなだけ擦りおろし、ローストビーフの上に載せて食べる。おろしたての生わさびの風味は格別だ。「円を描くように、落ち着いてゆっくり擦るのがポイントです」と広報担当の山田さん。粘りが強く、鮮やかな緑色をしているのは、新鮮な証。
たっぷり乗せて味わうと、鼻に抜けるツンとした風味が後を引き、余韻を楽しませてくれる。わさびはあまったら小袋に入れて持ち帰ることができる。逆に足りない場合は、隣の売店で購入してきてもよいそうだ。また、昨年の秋にスタートしたというのが「わさび揚げ餃子を、甘辛チリソースと自家製のわさびタルタルを付けて味わう。茎のシャキッとした食感がおもしろい。餃子は売店で販売しているので、自宅で焼き餃子にしても楽しめる。