オリエンタル ダイニングバー ミドルミックス
ヨーロッパ、アジア、アフリカに囲まれた地中海。その東側、トルコやイスラエルの料理を本場のスパイスで味わえる店が、国分町にある。「ミドルミックス」は、イスラエル人のロイさんが店主を務める、中東・地中海料理の店。国分町と稲荷小路をつなぐ路地沿いのビルにあり、階段を下りた先にある店内には、壁いっぱいに異国情緒あふれる雑貨や国旗が飾りつけられている。年に1回から2回、現地でスパイスや雑貨を仕入れてくるとのこと。
ロイさんが仙台に来たのは14年前。元は本国でパティシエをしていたが、兵役を務めた後、世界中を旅して日本に辿り着いたという。「イスラエルをはじめとする中東の国々には、美味しい酒や食事、色彩豊かな文化があります。この店でそれを体験してほしい」とロイさん。店を開けて9年が経つ。一番人気は「シシカバブー」。羊肉と牛肉の合い挽きを使用しており、トマトやレタス、オニオンと一緒にピタパンに挟んでかぶりつく。スパイスのほど良く効いた肉は、くさみが抑えられ、柔らかく、食べこたえがある。
ピタパンに具材をサンドするメニューとしては、ファラフェルも押さえておきたい。メインの具材は、ひよこ豆のスパイシーなコロッケ。意外にも、肉のような味がする。ロイさんによると、「肉が手に入りづらい砂漠では、ひよこ豆は貴重な栄養源として重宝されてきました。イスラエルではソウルフードですね」とのこと。ギリシャサラダやトルコピザにも、サーターと呼ばれるミックススパイスが使われている。美味しく楽しく、異国を感じながらスパイス料理を満喫できる。