ビストロ シャスール
晩翠通り近く、多くのマンションが立ち並ぶ一角にある「ビストロ シャスール」で、オーナーの伊藤さんが腕を振るうのは、フランスの家庭料理だ。今春、オープン3年目を迎える。「フレンチは堅苦しいイメージがありますが、ちょっと外に食べに行こうか、くらいのテンションで来て欲しい」と伊藤さん。平日には日替わりプレートやカレー、パスタなどのランチメニューもあり、フレンチを手頃な価格で食べられると人気を呼んでいる。
今回取材したのは夜メニューの「骨付き鶏もも肉のロースト~ブレンドスパイスパン粉かけ~」。まず驚かされるのは見た目のインパクト。厚みのある大きな骨付き肉は、岩手県の銘柄鶏「いわいどり」で、これをすっぽり覆うように、十種類以上のスパイスとブレンドされた黄金色のパン粉がかかっている。そして、食欲をかきたてられるハーブやスパイスの良い香り。
切り分けて口に運べば、ザクザクしたパンの食感と、その後を追うように、じっくりロースとされた肉の旨みがいっぱいに広がる。胃と口で病みつきになる美味しさだ。お好みでマスタードをかけていただくのもいい。スパイスの効いた料理はビールとの相性が抜群。シャスールは、飲食店限定の瓶内熟成国産ビール「GARGERY(ガージェリー)」を専用のリュトングラスで味わえる店の一つ。ぜひ一緒に注文したい。