ぶり照りごはん
成長に応じて呼び名が変わる、出世魚の代表格「ぶり」。天然ぶりの旬は11月から12月です。春季の産卵に備え、エサをたくさん食べて太り、脂がのっています。手間暇かけて育てられる養殖ぶりは、安定して脂がのっているので、一年中、美味しく食べられます。近年は、生臭さや血合いの変色を抑えるため、みかんやチョコレート、茶葉などを餌に混ぜている養殖場もあります。
ぶりは青魚の中でもトップクラスの栄養がある魚です。特にDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)を多く含んでいます。これらの不飽和脂肪酸は学習・記憶力の向上に加え、動脈硬化・心筋梗塞・糖尿病など生活習慣病の予防効果があるとされています。また、糖分やコレステロールの代謝を促進するビタミンB1、B2、ナイアシンもたっぷり。カルシウムの吸収を促すビタミンDも含有しています。
さらに、コレステロールの代謝促進や肝機能強化に優れた効果を発揮するといわれるタウリンも豊富です。なかでも血合肉には普通肉の3倍量がふくまれています。切り身を選ぶときは、血合いの色が鮮やかなものがお薦めです。身の白っぽい部分が、脂ののっている証拠。また、脂の量に合わせて、料理方法を変えるのがポイント。脂がしっかりのったものは、焼き魚や煮付けなどにするとふっくら美味しくいただけます。今回のぶり照りごはんは、魚の脂ののりがうすくても大丈夫! こってりとした風味が、ごはんによく合います。お子さんにも人気です。
《材料4人分》
・ぶり:3切、・サラダ油:大さじ1、・合わせダレ(・しょうゆ:大さじ2、・みりん:
大さじ2、酒:大さじ2、・砂糖:大さじ1)、・ごはん:2合、・白ごま:少々、・カイワレ大根:適量、・ししとう:8本
《作り方》
1.熱したフライパンにサラダ脂を入れ、ぶりの表面を焼き色が着くまで中火で焼く。合わせたダレの調味料をよく混ぜておく。
2.合わせダレを加え、ぶりと皮と骨を外してほぐしながら水分をとばす。
3.温かいご飯を加えて混ぜ合わせる。器に盛り、かいわれ大根・ししとうを飾り、白ごまをふって完成です。