バターえびカレー
彩り華やかで栄養たっぷりのえびは、12月のご馳走によく登場する食材です。和洋中様々な料理で使われ、特に天ぷらやフライ、エビチリ、鍋物などには欠かせません。熱を加えると赤くなるので、華やかなクリスマスメニューにもぴったりです。えびの種類は大きく2種類に分けられます。一つは赤えびや車えびなどの遊泳類(シュリンプ:蝦)で、もう一つは伊勢えびやオマールえびなどの歩行類(ロブスター:海老)です。
2500種類以上あるえびの多くが食用になっていますが、一般的に販売されているのは、ブラックタイガーエビやバナメイエビ、アルゼンチンアカエビなどです。えびは非常に良質なたんぱく質を含有するうえ、低脂肪。身体の嬉しい成分もたっぷり摂取できます。代表的なものは、コレステロールを下げ、動脈硬化などの生活習慣病予防に効果的なタウリンです。えびの赤い色のもととなるアスタキサンチンは、強い抗酸化作用をもち、疲労回復に役立つといわれています。殻や尾に含まれるキチンは植物繊維の一種で、血中のコレステロールを下げる働きがあります。
バターえびカレーの作り方のポイントは、火の通し加減です。殻付きのえびを使う場合は、背わたをとり、殻ごと焼いてから剥くと美味しさが逃げません。えびの旨味は、グリシンやアデニル酸によるもの。イノシン酸の前段階の物質であるアデニル酸は、加熱すると増加し、甘みが増します。冷凍えびを使う場合は、①ボウルに直接入れて流水解凍。②3%程度の塩水につけて解凍。③冷蔵庫で自然解凍などの方法があります。急いでいる場合は①がお薦めです。今回のレシピは手軽な剥きえびを使っています。えびは火を通し過ぎると縮んでしまうので、炒めたら一度取り出しましょう。
《材料4人分》
・むきえび:8ないし16尾、・たまねぎ:1個、・ニンニク・1片、・バター1:10g
・牛乳:15ml、・市販のカレールー:約25g、・バター2:10g
《調味料》
・水:200ml、・トマト缶(カット):1缶(400g)、・ケチャップ:大さじ2、砂糖:小さじ1、コンソメ(顆粒):小さじ1
《作り方》
1.玉ねぎとニンニクは薄くスライスしておく。鍋にバター1を入れてニンニクを加え、香りが出たらえびを炒め
る。8割程度火が通ったら一度取り出す。
2.鍋に玉ねぎを入れて炒め、しんなりしたら《調味料》をいれて煮込む。
3.えびを戻し、牛乳とカレールーを入れてえびと煮立ちさせる。
4.バター2を入れ、塩コショウで味をととのえたら完成。