お母ちゃんとオヤジの珍道中(箱根編 その1 )
9月の末頃、オヤジの同級生から封書が届きました。どんな内容なのだろうと思いながら開封してみると、意外にもクラス会の案内でした。昨年、卒業後50年ということでしたので、最後の機会と思い万障繰り合わせて参加したわけです。その顛末については、昨年の12月26日(横浜編)と今年の1月9日(浅草編)のとおりです。さすがに今年は遠慮しようと思ったのですが、案内をお母ちゃんに見せたところ、「お父さん!他の学年の方々は、毎年、観光を兼ねて各地で行っているみたい。幹事の方も、それを見習って、できれば我々もそうしたい」と書いてあるというのです。好奇心旺盛で、旅行好きで、負けず嫌いのお母ちゃんにしてみれば、参加を拒否する理由はないと思ったのでしょう。
お父さん、どうするのですか?と言いながらも、「不参加と答えようものなら、例によって機関銃のような反論を浴びせますよ!」という殺気を感じたオヤジは、「お母さんがサポートしてくれるなら、参加してもいいが」と苦肉の一言を放つと、ではそうしましょうということで、さっそく幹事に電話でその意思を伝えました。ただし、オヤジは腰を痛めていたので、宿泊場所である学校の箱根保養所をネットで検索し、ベッドの部屋があるかどうかを確認し、当日その部屋が確実にリザーブできるなら参加したい旨を伝えました。その時点では、参加を表明したのはオヤジたちだけだったし、開催日まで2ヵ月近くあったので、幹事は、ベッドのある部屋を予約することを確約してくれました。
それでも、オヤジは何となく不安だったので、途中で何度か連絡を取り、参加状況を確認していました。オヤジとしては、「参加者が少ないので、今回は中止することにした」ということになれば幸いと思っていたようですが、幹事は強気で、参加者は今のところ少ないが、予約をしているので必ず開催するという意向のようです。そうなると、「参加者が少ないので、予約をするタイミングが掴めずにいるということはないだろうか?」と心配になりました。あっという間に当日を迎えることになり、今回は、予定通り定刻に待ち合わせ場所である小田原駅に到着しました。観光スポットを数か所周り、宿泊施設についたとき、悪い予感が的中したことを思い知らされました。