稲Cafeあぐりっと
田んぼの真ん中に、ポツンと佇む野菜直売所があり、その入り口の左手に「稲Cafeあぐりっと」のドアがあります。店内は、どことなく素朴でかわいらしい。「壁は、私たちが仕上げたんです。塗跡が残っていた、それもいいかも、と思っています」と、満面笑みで話すのは「合同会社あぐりっとかくだ」代表の堀米さんです。この会社を運営しながら、米と牛を育てている。「農家の生産にかける思いを感じながら食事をしていただければ」。そう話す堀米さんの思いが詰まったランチは、風味豊かなプレミアムビーフカレー。
和牛のすね肉、産直の野菜、香辛料など26種類が煮込まれている。薬膳風で、辛さは控え目です。週替わりのランチにも、地元の野菜がたっぷり。今日は、鮭の回鍋肉と甘辛風味に仕上げたじゃがいももち、ひじきやにんじんなどが入ったかき揚げなど、目でも舌でも楽しめる料理が盛られていました。サラダを彩る特性梅ドレッシングもここだけの味わい。ドリンクでお薦めしたいのは、タイコーヒー。角田のこの地域は、25年も前からタイの農村と交流を続けています。
その山間部で3,4年前からコーヒーが栽培されるようになった。酸味が少し強めで、雑味がないすっきりした特徴です。デザートにもそのコーヒーを使ったプリンも登場しました。コーヒーを口に含めながら食べると、それぞれの風味が二重奏のように共鳴しあう。定番の「角田の菜の花はちみつプリン」とともに、人気を集めそう。今後も、旬の作物を使った新しい商品が出る予定とのことです。角田の農家の元気を発信し、食の楽しさを提供してくれるカフェです。