Bistro Boeuf d'or(ビストロ・ブフドール)
仙台市役所南側の路地を5分ほど進むと、来月で10周年を迎える本格フレンチの店「ビストロ・ブフドール」があります。オーナーシェフの高橋敏雄さんがホテルで定年まで勤めた後に、奥様と構えた店です。こぢんまりとした店ですが、口コミで着実にファンを広げています。ブフドールとは、フランス語で「黄金の牛」という意味だそうですが、その名の通り、細部にまで心が行き届いた黄金の料理が味わえます。
ランチタイムにのみ提供する「シェフ特性ビーフカレー」は、敏雄さん自ら約20種類のスパイスを調合し、にんじん、たまねぎ、しょうが、にんにく、セロリのエキスなどをあわせて、カレールーを作っているというこだわりよう。ビーフは甘みが出るのまで、柔らかく煮込んでいます。付け合わせは福神漬けとプルーンの自家製ワイン煮。「プルーンのワイン煮はチャツネに近いですね。辛さを和らげてくれます」と敏雄さん。
精魂込めてつくられたカレーは、濃厚でありながらも上品で、とても優しい味がします。「フレンチを気軽に食べてもらいたいと思って、開店したんです」と奥様の順子さんは当時を振り返る。「周辺のOLさんがお昼をゆっくり過ごせるようにという思いもありました。お客様にも従業員にも愛されて、ここまで続けることができ、感謝しております」。これからも心のこもったフレンチでたくさんの人を笑顔にしてくれることでしょう。