冬は冬らしく
ボクのルーツは寒いところなので、冬は大好きだと思われかもしれませんが、実はそれほど好きというわけではありません。たた、温かいところで生まれたワンちゃんよりは毛も厚いので、比較的寒さに強いというだけの話です。ボクが存命の時は、ガチガチに凍った道路を歩いたものですが、そのときのオヤジは、まるで地面をなめるような姿勢で、ボクに、「ムサシ、 ゆっくりだよ!」と声をかけながら、転倒しないように注意して歩いていました。
今にして思えば、あんなに足元が悪い中、オヤジを連れまわさなければよかったと思うのですが、オヤジは、「あの時があったから、今がある」と前向きにボクの行動を評価してくれています。かなり痩せ我慢をしているようにも見えますが、たしかに、凍った道の歩き方をテレビなどで解説しているのを見ると、オヤジのあの歩き方は理にかなっていたと思います。何はともあれ、一度も転倒しなかったのは何よりでした。
話は変わりますが、今年の冬はいつもと少し違うような気がします。テレビの予報では、いつ雪が降ってもおかしくないように言っていますが、1月も末だというのに、ここ塩釜では雪らしい雪はほとんど降っていません。空には空の都合もあるのでしょうから、予報が外れたことを責めるのはおかしいのかも知れません。少なくとも、降らないという予報だったのに、ドカ雪が降るよりは遥かにましではあるのですが、やはり納得できません。