おそるべきゲット戦略
昨年は、例年の3倍ぐらい冒険をしたので、体力に自信を取り戻したオヤジは、少し気持ちに余裕ができたようです。それでも、好例になっている正月休みの過ごし方については、何となく消極的になっていたようです。といっても、近くの温泉に2日ほど宿泊する程度のことですが、お正月7日までの休み以外は年中無休なので、この時以外は骨休めをする機会がないため、どうしても家を離れないと休んだような気がしないのかも知れません。
それはお母ちゃんの気持ちで、オヤジはというと、やはり、昨年の集中旅行が影響したのか、今年の正月は家でのんびりしたかったようです。そんなわけで、ホテルの予約が遅れてしまい、お母ちゃんはオカンムリでしたが、何とか空いているホテルを見つけて、出かけることができました。ホテルでの楽しみは、何といっても食事の時間ですが、二人とも限度をわきまえなければならないため、他のお客さんたちよりペースを抑えなければいけません。
その口惜しさも手伝ってか、他のお客さんの行動がやたら目に入ります。あるご家族のゲット作戦は風林火山のようでした。テーブルにつくと、まず、先発隊が目あての料理を探索し、直ちに本部に報告をします。すると、予め編成されていたチームが、マニュアルにしたがって、料理のゲット作戦を開始します。今回は、カニとすしコーナーを集中攻撃する作戦のようです。その剛腕ぶりは誠に見事なもので、どこかの大統領が泣いて喜ぶような行動でした。