里山Dining 七ツ母里(もり)
秋の豊かなめぐみを目と舌で感じられる古里が、大和町宮里の「里山Dining 七ツ母里」です。ここは仙台の長町で長く親しまれた和食料理屋「母里」が移転し、これまで以上にリピーターを増やしている話題の店です。古民家を改築したという落ち着いた店構えに、店のコンセプトである「ふるさとの味」が感じられます。料理を作るのは、ホテルの総料理長として和洋中すべての経験を積み重ねてきた親方・森義孝さん。そして息子であり蕎麦打ち職人の森秀樹さんの2人です。
昼の時間帯は自慢の蕎麦、天丼など単品メニューも揃いますが、何といっても「旬彩小鉢膳」を味わってみたい。和食を基本に、全てにおいて定番や飽きを感じさせない創作料理が次々に並べられていきます。熱いものは熱いうちに。彩も盛りつけも美しい御膳は、女性の心をすぐに掴むことでしょう。「新鮮、安全な食材を使って、安心な料理をお出しすることを大切にしています。プロですから、美味しいのは当たり前。この里山の景色を感じながら、一つひとつに手をかけたご飯をゆっくり味わって欲しいですね」と話す、親方の優しい顔が印象的です。
「旬彩小鉢膳」は予約しておくことをお勧めします。宮城の名工の受賞歴を持つ親方。「主食の米を育てるのは稲、炊くのは米、食べるのはご飯。炊きたてのご飯をお茶碗に盛り、手に取る。それは日本人が「しあわせ」を感じる時ではないでしょうか」。風格のある店舗。「旬彩小鉢膳」を事前予約した方に珈琲とデザートを進呈中とのこと。平日予約の方には日替わりでさらに一品サービスされるそうです。他のメニューとしては、地元産の牛蒡の素揚げの上に、特大の穴子の天ぷら、奄美大島産・幻の鳥豚でつくる「鳥豚汁」などもあります。