やっと啼けるようになったウグイス
2月の末に、わが家の梅の木に花が咲いたという話をしましたが、それから10日ほどたったある日のこと、外から小鳥の啼き声が聞こえてくるのを耳にしました。初めはどんな鳥の声か解りませんでしたが、よく耳を澄ませて聞いてみると、ウグイス君の声であることがわかりました。啼き方は新前そのもので、どんなにひいき目に見てもホーホケキョとは聞こえません。それでも、一生懸命に練習しているようでした。
それからというもの、毎日わが家を訪れ、試行錯誤を繰り返しながら練習に励んでいます。その甲斐あってか、彼岸の入りにあたる3月18日にとうとう啼き声が様になり、ボクに聞かせようと力を込めて啼いていました。それでもまだ一人前とは言えないようですが、練習の成果をアピールする姿には感動しました。つい10日ほど前までは、単なる音でしかなかった啼き声が、ウグイスであることを精一杯主張できる程度に成長しています。
ウグイス君には縄張りを主張するという大事な使命があり、啼き方を覚えることは死活問題かもしれませんが、もうその域に達していると告げ、エールを送りました。すると、数日後にわが家を訪れた時には、はっきりとホーホケキョと聞こえる立派な啼き方になっていました。もちろん、兄貴分のコーチの姿もありませんでした。秋にはまた別の啼き方に変えなければならないそうですが、もう少し暖かくなるまで名調子を聞きたいものです。