ちょっとブルーな気持ち
先日、取り壊されることになった石巻の家を見に行ってきました。ボクが塩釜の家に迎えられたのは平成7年の7月でしたので、あれから21年目になるわけです。わが家が今の家に引っ越してきたのもその年なので、ボクは石巻の家には住んだことはありません。ただ、お母ちゃんとオヤジに連れられて何度も訪れたことがあったので、ボクの家でもあったのだという思いがありました。それが取り壊されるのはとても残念で寂しい気がします。
わが家が塩釜に引っ越してからは、伯母さんたちが住んでいましたが、平成23年3月11日の東日本大震災で被災し、2m近い浸水で全壊という判定が下されました。その時はオヤジたちも取り壊しを決意しましたが、後片付けを進めていくうちに、家の骨組みがしっかりしていて躯体部分には狂いがないことが解ったので、補修工事をして次男一家が住むことにしました。学校も近いし、いとこも近所に住んでいたので孫たちは大喜びでした。
しかし、その後の都市計画により買収され、道路になるこという話になり、やむを得ず買収に応じることにしました。そして、今月、ついに取り壊しの日を迎えたわけです。築数十年も経過してはいるものの、その間、2度の防音工事をはじめとする補修を行ってきましたので、まだ十分住めそうな感じです。解体業者は「骨組みがかなり頑丈で取り壊す方の骨が折れる」と笑っていました。建築を手がけたのは大和ハウスでしたが、しっかりとした施工のお陰だったことに改めて感謝しています。