栗原のレンコン
栗原の伊豆沼や内沼には、冬が近づくとガンやハクチョウなどの渡り鳥がやってきます。数千羽ものマガンが一斉に飛び立つ明け方や、夕方のねぐら入りは壮観そのものです。その伊豆沼のほとりで取れるレンコンは美味しい。寒暖差が大きいせいか、他の地域のものとは一味異なる別格の物です。若柳蓮根栽培組合の狩野幸四郎組合長によると、「伊豆沼レンコンは甘みがあってしゃきしゃきしているから、孫に食べさせたら梨だと思って食べた」と笑っていました。
美味しいレンコンを育てるには、土づくりへのこだわりに秘密があり、組合で統一した土づくりから行っているという。「初めて食べるなら、ちょっとゆがいてマヨネーズをつけるとか、シンプルな食べ方で素材の美味しさを味わってみて」と、案内役の料理人兼健康インストラクターの菅原敏幸さんが話してくれました。菅原さんが作るレンコン料理は、「レンコンと紫玉ねぎのホットサラダ」や「レンコンのすりおろし粥」「あけびのレンコン詰め」など多岐にわたります。
また、産地らしく、さまざまなレンコン料理を味わえるのも栗原の魅力です。農家レストラン「たかまつた」では、2700円のコース料理の一品として「レンコンの甘辛炒め」「レンコンだし巻き玉子」「レンコン蒸し」「レンコンずんだ」を提供しています。独特の食感を残した甘辛炒めは、ご飯が進む一品ですし、レンコン蒸しは、すりおろしたレンコンとハモのすり身を蒸したもので、上品なだしとの相性は抜群です。また、「エボカ21」の展望レストラン「B&Jキッチンでは、パスタの代わりにスライスしたレンコンを使った「ラザニア」なども食べられます。