青葉神社の紅葉
青葉神社は、北に向かう奥州街道が北山に突き当たって北東へ向きを変える地点で、繁華街の国分町から通町を経て一直線につながる所にあります。1874年の創建で、明治維新後、旧藩士たちが県に願い出て、伊達政宗公(武振彦命:たけふるひこのみこと)を祭る神社として建てられたものです。政宗公の命日である5月24日に行われる春の例大祭は、没後350年の1985年仙台市により「青葉まつり」(5月第3日曜日)として復活しました。
政宗公の神霊を奉じた神輿が街中を巡行し、市民や観光客に親しまれる祭りとして定着しています。2011年の東日本大震災では、高さ10m余りの大鳥居が倒壊しましたが、昨年5月にやっと復元されました。白御影製の大きな鳥居は清々しい姿です。石段を登って境内に入ると、拝殿や伊達家の家臣を祭った祖霊社付近にあるモミジやカエデなど大小の樹木の葉が色づき常緑樹を背景に美しいコントラストを見せています。
明治時代となってからも、ずっと仙台を見守る政宗公の魂を感じながら、青葉神社の紅葉楽しめます。また、神社の境内で11月23日に開催される宮城手打そば研究会の「新ソバ奉納や手打そばの振る舞い」も楽しみの一つです。この宮城手打そば研究会は、そば打ちを趣味とする会員が集まって、そばの研究やボランティア活動を行っているもので、会員は県内で津波被害のため休耕となった田畑に種を蒔いてそばを育ててきました。