古代米専門店 レストラングリーンゲイブル
稲の原種である野生米の特徴を受け継ついでいるのが古代米です。そのうちの一つである黒米は、抗酸化作用があり、タンパク質やビタミン、ミネラルなどが多く含まれています。歴史ある多賀城の「古代米専門店 レストラングリーンゲイブル」では、その黒米を使ってヘルシーでおいしく、しかも色彩も豊かな料理を提供し、お土産品なども開発しています。
古代米を使った華やかな紫色のおにぎり、薄紫のおかゆ、黒みがかった紫の麺、それらに合わせた薄味のサラダや煮物。このヘルシーでおいしい「さくら米セット」は、この店の看板メニューです。古代米は、糠のむき方や白米の混ぜ具合などの加工の仕方で、味わいや色合いが変わってくる。「それが古代米を使う醍醐味です」と代表の菅原さん。「当店の料理は健康志向をベースにして、美味しさと美しさにこだわっています」と情熱的に話しています。
菅原さんが古代米と出会ったのは、いまから約15年前のことでした。当時は一般的な食材を使って多賀城市内で路面店を経営していました。料理は好きだったが、何を極めればいいのかわからず、試行錯誤の毎日だったそうです。そんなとき、農業を営んでいる親戚が古代米を持ってきました。1年ぐらい使ってみると、新鮮な古代米は、香りも味もよく、甘みもあることがわかってきました。そのため、油分、塩分、糖分などを削っても味のバランスがとれることを確信するようなったのだそうです。それが「20年先に求められる料理をつくってみよう」と決心したきっかけだという。