南三陸 キラキラ丼
南三陸さんさん商店街の中にある「志のや」では、町内の飲食店が「南三陸 キラキラ丼」のメニューで、趣向を凝らした海鮮丼を提供しています。東日本大震災前は、庭が美しい割烹料理店でしたが、津波ですべて失われてしまいました。店主の高橋修さんは、諦めるしかないとも思いましたが、2012年に仮説商店街が設置され、心機一転、店を再建することにしました。
元々、地元の食材は質のいいものばかりですから、料理の腕も冴えわたります。志のやの「キラキラ丼夏バージョンは、ご飯を覆うたっぷりのキラキラうに丼が自慢です。通常、生うには日持ちせず、2日ほどで溶けてしまうので、鮮度と形を保つためにはミョウバン水を添加します。しかし、志のやでは、石巻や女川など県内の出来のよかった浜から仕入れています。ですから、新鮮で淡白、上品な甘みを味わうことができます。
キラキラ丼の他にも、志津川名物のタコをはじめとした8種類がのる海鮮丼もあります。最後にメカブかけご飯にするのが通だということです。また、一本まるごと使った穴子丼は、肉厚で弾力のある食感がたまりません。地酒を飲むならホヤがお勧め。その場で殻つきを剥いたホヤはほんのりとした苦みと甘みが絶妙です。漁師の話をよく聞いていい魚を仕入れる努力をしているだけのことはあります。