世の中は不条理の宝庫
世の中とは、人と人とがお互いに支え合って営まれるものなのでしょが、それは、公平かつ平等であることが根底になければ成り立たないはずです。しかし、現実には、数々の不条理を飲み込みながら、何とか折り合いをつけて生きていかなければなりません。例えば、酔っ払い運転で怪我をした人でも、被害者の命と平等に扱われるは、公平ではないはずですが、これに異を唱える人はいません。
わが家のムサシは、こうした不条理については一度もコメントしたことありませんが、スポーツの勝敗については、いささか合点がいかないようです。先日もサッカーの試合を見ていた時に、「なんという不条理なのだろう」と感じました。オウンゴールでも1点は一点、どんなに果敢に攻めても、ネットを揺らさなければ負けだからです。それがスポーツのルールというものだなどと割り切れる時は、ひいきのチームが勝った時だけです。
オリンピックにしてもそうです。明らかに、金・銀・銅のメダルが妥当だと思う結果もあれば、「あれはどう見ても、2位の人は1位の金メダルの人より0.1g金の含有量が少ない金銀メダルでないとおかしい」と思うことがよくあります。数えればきりがありませんが、このような不条理を栄養としてこれまで生きてきた身を思えば、「笑ってごまかすのも処世術の一つだ」とムサシに答えるしかないのでしょうか?