春を思わせる小女子漁
女川町や沿岸地域が産地の小女子は、春を告げる魚として知られています。小女子はメロウドの稚魚で、体長およそ1.5㎝と小さいが、旬を迎えるこの時期には、地元の飲食店などでは、刺身や丼が楽しめます。生の小女子は半透明で、丸ごと食べることができるうえ、栄養もたっぷりです。見た目はシラスと似ていますが、これはイワシの稚魚で別物です。小女子漁が解禁になるのは3月下旬から5月上旬までです。
獲れたての小女子を、そのまま生で味わえるのはこの時期だけで、沿岸地域の飲食店には刺身や丼などがお目見えします。女川町の「マリンパル女川おさかな市場」では、4月11日(土)・12日(日)、10時から15時まで小女子が楽しめる「しらす(小女子)祭り」を開催します。小女子入りの汁の振る舞い、小女子の釜揚げや天日干しなどを販売します。もちろん、鮮魚や水産加工品も格安で販売します。
その他、会場では熱々のいかポッポやホタテ焼きの販売もあります。また、マリンパル女川おさかな市場には6店舗の海産物店が入居し、解禁期間以外にも小女子の釜揚げや天日干し、佃煮などが販売されています。市場の海産物店「マルキチ阿部商店」の"浜の母ちゃん"こと阿部すが子さん(小女子の釜揚げや天日干し作りのプロ)は、家の食卓には小女子料理が並ぶ機会が多くなり、「釜揚げは白いご飯にのせると最高」と話しています。