ギンザケとメカジキの缶詰
三菱地所グループでは、東北の食のブランドを再生したいという考えから、2011年から復興支援活動「Rebirth東北フードプロジェクト」を立ち上げました。2ndシリーズで開発され新たに加わったのが、ギンザケを使った「石巻銀鮭のクリームスープ仕立て~ゆずの香り~」と「気仙沼産メカジキの地中海風煮込み」という2つのオリジナル缶詰です。
天然もののギンザケは、沿海州以北の冷たい海に生息しているため、200海里規制以降、漁獲が難しくなっており、現在は宮城県などで養殖されているものが流通しています。近年はチリ産に押されていましたが、ブランド化を図り、食味の良さで巻き返しを図っています。このたび、東京・丸の内のイタリアンレストラン「イル・ギオットーネ」の笹島保弘さんと、仙台の「デル・カピターノ」庄子達弘さんの2人のシェフが「木の屋石巻水産」と手を組んだチームが開発しました。
もう一つは、同じく丸の内の「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」総料理長のステファノ・ダル・モローさん、廣瀬竜一さん、気仙沼「石渡商店」のチーム気仙沼による「気仙沼産メカジキの地中海風煮込み」です。メカジキは、地中海の熱帯・温帯海域に生息する、全長3m、体重300㎏程の大型魚です。獰猛でクジラにも突進するこの魚は、気仙沼港が日本一の水揚げを誇っています。肉質はジューシーで、こってりとした旨味があり、刺身にするとおいしく、ステーキなどにしても食べられます。