宮城野納豆
仙台市宮城野区銀杏町の「宮城野納豆製作所」は、創業大正9年という歴史のある会社です。現在は三代目当主の三浦晴美さんと息子の方也さんが伝統を受け継いでいます。自社の納豆菌を培養し、全国の納豆業者へも供給しているそうです。納豆作りは大豆を水に浸してから出来上がるまで3日ほどかかり、手作業の部分も多く、昔ながらの製法や味を守り続けています。
納豆は、上質なタンパク質やビタミンk2が筋肉や骨の形成を促進させる筋骨育成効果、豊富に含まれる食物繊維と納豆菌が腸内環境に効く整腸作用、風邪の予防に効果のある抗菌作用など、体にいいことづくめですが、さらに、経木を使って三角に包んだものは、木の香りも相まって何とも贅沢な味わいに変化します。人によって、「すぐにいただく派」と「2ないし3日たってからいただく派」に分かれるようです。
いずれの場合も、納豆は混ぜれば混ぜるほど旨味が増すといわれています。美食家で有名だった北大路魯山人も「納豆は424回混ぜろ!」と言ったとか?調べてみると確かに10%ほどうまみ成分が増しているようだとのことです。初めは何もいれずに305回混ぜてから醤油を投入し、さらに424回混ぜて辛子や薬味を混ぜるのだとか。回数の根拠はともかく、424回混ぜると3分ぐらいかかるそうですが、濃厚な味わいに激変するそうです。