おひとり様
近年は、一世体当たりの人数が減少を続けており、とうとう2人世帯よりも1人世帯の方が多くなってきているということです。当店を訪れるお客様も「お一人様」が多くなったような気がします。もっとも、当地の場合は、東日本大震災の復興工事のため、故郷から遠く離れて仕事のため宮城県に長期滞在している方も多いようです。そんな「お一人様」から嬉しい便りが届くようになりました。
それは、お盆やお正月に、帰省するときに当店を訪れてくださり、お土産をご購入下さったときの何気ない会話についてです。当店の社長は、「赤カブ漬け」「黒豆」「コンブの佃煮」「青唐辛子味噌」などを季節に応じて作り、お客様の晩酌のお供に提供しています。ちっと残念なのは、それらを商品として販売していないことです。それだけに、リクエストも多く、ときには品切れを起こしてしまうこともあるため、がっかりさせてしまいます。
そんなお客様の一人でしょうか。思いがけない晩酌の一品が仕事の疲れを癒してくれ、「明日の活力の源になりました」という便りをいただきました。もともとは、旅の途中でふと「家の味が恋しくなった時のために」と思い作り始めたものですが、はからずも、今、お一人様の晩酌のお供になり、心を温めているとしたら望外の喜びです。今年も懐かしい味を提供できるよう、ボク(ムサシ)からもよくお願いしておきます。