毎お正月は来るのが遅く、行ってしまうのは早い。子供の頃はそう感じた人も多かったと思うのですが、大人になるにつれて、来るのも行くのも本当に早くなったと感じてしまいます。これは歳のせいばかりではなく、新幹線などに象徴されるように、あらゆるものの時間が短くなってきていることにも関係しているような気がします。しかし、考えてみると、この方が時間を長く有効に使えるはずですから、お正月はなかなか来ないようにも感じるはずなのですが。

このことに関しては、わが家のムサシも同感のようで、消費する時間が同じであるのに盛りだくさんのことができるのだから、中々時間が過ぎていかないのではないかと感違いしてしまいます。しかし、実態はどうでしょう。今日はもう、ドント祭も過ぎて、今年初めてあった人に、"あけましたおめでとう"などというのはいささか気恥ずかしいような気さえしませんか。今年もよろしくというのが精一杯です。

お陰で、去年の年賀状もまだ整理していませんが、よく見ると一昨年の年賀状の束でした。誰が見ているわけではありませんが、どうしてこんなにモノグサになったのかとがっかりしているところです。この時期、せっかちな誰かが、宇宙の回転を早回しにして正月気分から早く抜け出すように仕掛けているのではないでしょうか。いやもしかすると、一日も早く「あの世」に行ってみたいと願っている人の仕業かも知れません。