お寺Cafe夢想庵
登米市津山町にある「柳津虚空蔵尊」の境内に、昨年、「お寺Cafe夢想庵」が開業しました。四方を深緑に囲まれ、清浄な空気に包まれたここは三陸自動車道「桃生津山」インターを下りて、車で5分ほどのところにあり、東北一という朱塗りの大鳥居を抜けて、さらに進むこと約1分でたどり着けます。日常の悩みから解放されたいと思っている人にはぴったりの場所で、心からリフレッシュできます。
目指したのは、40年ほど前からお正月の名物となっている厄除け蕎麦を、いつでも味わってもらえる場所、参拝に訪れた人々に休んでもらえる場所を提供したかったからです。そして、お寺というだけで普段興味を持たない人が、訪れたくなるような場所にしたかったのです。その答えが「カフェ」だったというわけです。せっかく縁あってこちらに嫁いだのだから、私もお寺とみなさんをつなぐ橋を作りたい。何度も来てもらえるお寺にしたかったのです。
今では境内でマルシェを開いたり、ヨガ講座を開いたりして、とても賑やかなお寺になってきました」と副住職の妻・杉田史さん。黄金水と呼ばれる湧水でつくるドリンクや名物の厄除け蕎麦はもちろん、杉田さんの明るく親身に話を聞いてくれる姿勢に、日ごろの悩みを抱えて訪ねてくるお客様も多い。「お寺の財産は人。これからもっとたくさんの方に来ていただける「お寺カフェ」にしていきたいです、と今後の抱負を語っています。