盲導犬オスカー君の心の痛み
盲導犬がフォークのような凶器で刺されたという事件が、7月に埼玉県でありました。盲導犬の名前は「オスカー」君というのだそうですが、ボクと同じラブラドールレトリバーと聞いて、他人事ではないと感じました。傷の形状は丸く、直径5㎜で等間隔に4つならんでいたことが最近になって分かったそうです。声を発てない立場であることを知っての事であれば、到底許すことはできません。
しかも、傷の深さが最大で1㎝だったというのを聞くと、どんなに痛かったかと改めて怒りがこみ上げてきます。パートナーの男性も、「オスカーは私の体の一部。私が刺されたと同じことだ」と怒りをあらわにしているという。実はボクも若いころに暴漢に襲われ、オスカー君と同じ背中のあたりを噛まれたことがありました。その時は怖くてたまらず大声で吠えまくった記憶があります。
その時一緒にいたオヤジは、ものすごい剣幕で相手の飼い主に噛みつきました。もっとも、その時に相手の飼い主が言った言葉がまたオヤジを一層エスカレートさせたのです。それは、「お互い放し飼いをしていたのだから仕方がない」というものでした。オヤジがあのように怒ったのもわかりますが、オスカー君のように忠実に仕事しているとき突然襲われ、パートナーにその痛みを訴えることもできなかったことがとても悲しいですね。