山岳珈琲
泉ケ岳へ続く道の途中にある「山岳珈琲」は、北欧の古い農家を思わせる佇まいです。白壁と周りの緑、そして涼しい風が穏やかな気持ちにしてくれます。昨年の8月にオープンしたばかりというこの店は、もともと生豆を自宅で焙煎していたほど珈琲好きだったご主人と奥さんが、前職を早期退職し、長女と3人で始めたのだそうです。店内に入るとすぐに感じる木の薫りは、自分たちの手で張ったという床のアカマツのものでした。
「ここのテーブルや椅子、照明は全部デンマークのビンテージなんです。以前家族で京都を旅した時に、偶然北欧のビンテージ家具屋さんに出会ってからその魅力を知って。カフェを建てる時には、仙台の北欧家具ショップchickadee&homeで揃えていただいたんですよ」と、代表の菅野幸子さん。実はご主人の潤一さん、幸子さんは元中学校の美術教師で、東京のカフェバッハに通って焙煎トレーニング続けてきたとのことです。
焙煎機はマイスターを使用、食事も地場産の無農薬を中心に、約30品目の食材で織りなす「スモーブローSET(ただし一日限定10食)」は圧巻です。なにしろ、デンマークでは庶民から王室まで食すというオープンサンド、旬の素材を使ったスープ、ドリンクが一度に楽しめるからです。もちろん、メインの珈琲は、珍しい「ゲイシャ」を含め、常時20種類以上を用意しているという。