エアコンと扇風機の争い
熱帯夜が続いたある日の事です。お母ちゃんが、少し疲れたので早く休むことになり、オヤジが風呂に入っていたので、茶の間のエアコンをつけておきましたから!と声をかけて、一足早く2階に上がりました。ほどなくして、オヤジがお風呂からでて、暑い暑いと言いながら、エアコンの側に駆け寄っていきました。しかし、エアコンは全く反応しません。
しびれを切らしたオヤジは、窓側に置いてある扇風機のところに移動して、「強」のスイッチを押し、"やはり暑いときはこれに限る"と扇風機をほめたたえました。すると、控えていたエアコンが、唸り声をあげて猛烈にアピールし始めました。しかも、何やらオヤジに向かって文句を言っているようです。"この裏切り者"とでも言っているような剣幕です。
すると、オヤジは、やっぱりこちらの方が涼しいか、とばかりエアコンの側にまた移動したのです。案の定というべきか、扇風機とエアコンの暑い戦いならぬ、冷たい戦争が始まってしまいました。これを見ていたオヤジは、"お前たちはどうしていつもそうなんだ"と他人事みたいに言います。二人の仲を取り持つボクの身にもなってもらいたいものです。