中華そば 豊園
仙台市宮城野区銀杏町にある「豊園」は、創業45年の中華料理店です。店主の佐藤豊さんは、15歳からこの道で修業をはじめ、21歳で現在の店舗を開いたのだという。ここの自慢はなんといっても100種類を超える豊富なメニューにありますが、その中でも、包み続けて45年という餃子には自信を持っているようです。もちろん冷やし中華も絶品で、3種類もあります。
磯の香りただようフカヒレがのった「フカヒレ冷し中華」、仙台味噌と広島味噌を合わせた珍しい「みそ冷やし」。そして、創業時から変わらないという「豊園特製冷し中華」は、気仙沼産フカヒレとホタテ脂のコクが深い旨みを出し、男性客には人気が高い、特別な一皿のようです。170gもあるという麺ですが、リンコ酢、穀物酢、生レモンで作るタレでするりと入っていきます。
21歳の若さで店を開き、ファンを増やし続けてきた秘訣について聞かれると、「ここまで来られたのはすべて妻のおかげ。喧嘩もしないでね、ずっと支えてきてくれたんですよ。今は妻がしっかり育ててくれた息子3人も手伝ってくれています。秘訣と言えば、いつでも思いやり合うことですかね。」と思わず顔がほころぶ。45年の歴史が詰まった熟年の技は、メニューの一つひとつに生かされているようです。