カエルの言い分
毎年恒例になっている庭の手入れが、今年も7月の末に行われましたが、思えばわが家の庭の景色もずいぶん変わりました。大震災で倒れたブロック塀が取り除かれ、少し広々とした感じになりましが、その後は、ボクためにオヤジたちが敷いてくれた広い人工芝が取り除かれ、時代が少しずつ変わっていることを肌で感じました。オヤジは、ボクのことを考えて、人工芝を残したかったようですが、ボクが賛成したので取り外しました。
結果は正解でした。何よりも始末に負えなかった雑草が、以前よりきれいに取り除くことができるようになったからです。それはともかく、この時期になるとオヤジはちょっと憂鬱なのです。それは、3人ほどの植木職人のうち、1人が口から先に生まれてきたような人で、手を動かすよりも口を動かす方が多く、それも大声で1日中しゃべりぱなしなのです。それが夏の暑苦しさを一層憂鬱のものにしているようです。
実はボクも同感でしたが、今年はメンバーが入れ替わり、そのおじさんは来ませんでした。おかげさまで、オヤジもボクも大喜びです。ところが、それと入れ替わるように、夜にはどこからともなくカエルがやってきて、大声で存在感をアピールするのです。オヤジたちに言わせると、ボクが連れてきたのではないかというのですが、そんな覚えはありません。窓の網戸にへばりついているところを見つけ、聞いてみたところ、突然庭をかき回されたので、安眠が妨げられたと文句を言いに来たようです。