ムサシの気遣い
今年は大変だね!と珍しくムサシの方から口火を切った。何が大変なんだ!と聞くと、今年の暑さが心配なのだという。どんなに猛暑の時でも、炎天下をものともせず、歩きとおしたムサシにしては弱気な言葉だと思いましたが、自分の事ではなく、私の体調を気遣ってのことでした。彼が言うには、自分はもう歳をとらないが、オヤジは年々弱っていくので心配だということのようです。
言われてみれば、年々足腰が弱り、最近は朝晩の散歩もかなりきつくなりました。それでも、ムサシが一緒なので弱音を吐かないように努めているつもりですが、ムサシにしてみれば、ほどほどにしてもらいたいと思っているのでしょう。しかし、ムサシのリードのせいで今日まで続けてこられたのだから、もう少し頑張ってみようと思っているところです。
それに、夏になるとあのムサシ流の昼寝をするのも楽しみの一つです。といっても、床に直接ゴロリと寝転がるだけなのですが、これがまたヒンヤリとして気持ちよく、その上背筋が伸びて、寿命が延びるような気分になります。たぶんそれは、何も変わっていないと自分に言い聞かせることで、時の流れを少しでも遅らせたいと思っているからなのでしょうね。