鎌先温泉「湯主一条」
鎌先温泉は、昔から「傷に鎌先」といわれ600年もの伝統を誇る薬湯として知られています。露天風呂から四季折々の景色が楽しめるここ鎌先温泉は、JR東北新幹線白石駅から車で約15分のところに位置しています。白石城下より少し遅れた4月下旬に満開を迎えるサクラもみごとですが、これからの季節は最も美しいアジサイの彩が歓迎してくれます。
情緒あふれる木造建築の宿が連なる鎌先温泉は、1428年の開湯以来、「傷に鎌先」と謳われた歴史ある名湯です。「湯主一条」は、森に囲まれ、清澄な空気が宿をすっぽり包んでいる感じのところです。水神の社に護られた温泉は、身体はもちろん心にも効くと評判です。
一人の農夫が鎌で農作業をしている時発見し、一条の源泉はその発見された場所から自噴しているというのも自慢の一つです。
手術後や火傷など、足、腰痛を癒しに訪れる名湯であるため、敷地内にある湯神社の足元には山ほどのギブスや松葉杖などが奉納されていましたが、現在は神社保存のために撤去しています。露天風呂は、約100年前、手彫りで、一人で堀った洞窟から自噴したものを引いているということです。肌がツルツルすることから「つや肌の湯」とも呼ばれています。