円菓(まどか)の桜餅
泉パークタウン寺岡のショッピング施設にある「円菓」は、京都の趣が感じられる上品な和菓子店です。カウターには季節の和菓子が一つひとつ皿に並べられています。もえぎ色や菜の花の色、さわらび色など春の風情の中で、円菓の「桜餅」が際立っています。春風にゆれる花びらそのものの桜色の皮、気品あふれる繊細な漉し餡もまた鮮やかで美しい。
そして、それらを包み込んでいる桜の葉の香りもほのかに漂う。ご主人の半澤嘉浩さんによると、あんは、口どけのよさを大切にするため、気を使うところだという。手作業で豆皮を取り除き、目の細かなふるいを通した後、繰り返し水を替えてはさらす。こうしてできたあんは、お客様から「紫芋のあんこですか」と聞かれるほど紫色で本来の小豆色です。
関東で修業して、ここに店を構えて8年になりますが、ごひいきのお客さまも多く、折々の季節にお好みの味を求めて来店されたり、手みやげとして重宝されている。奥様のデザインによるシンプルでお洒落なパッケージが、上品な味をさらに引き立てているようです。店内には、「悠ゆう」「棹もの商品」「蒸たまご」「燦さん」「わらび餅」などの商品が、バランスよく並べられています。