三陸ジオパーク
2013年9月24日に認定された「三陸ジオパーク」は、青森県八戸市から宮城県気仙沼市までの三陸沿岸の海岸線約300㎞・面積6000㎢を超える16市町村にまたがる日本最大のジオパークです。このジオパークには、48カ所のジオサイト(地域のみどころ)があり、約5億年前から現在に至るまでの地域の成り立ちが連続的に観察できることが特徴です。
ジオサイトパークとは、地球活動の遺産を見どころとする自然公園で、太古の歴史から、現代の人々の暮らしまで、自然の恵みや地球変動による災害まで地球を学び、楽しむ公園です。三陸には、そうしたジオ(地域)を体験できる素材がたくさんあります。被災地として「震災の記憶を後世に伝え、学ぶ」役割を担っており、震災関連のジオポイントが29カ所あることも特徴の一つです。
気仙沼市内だけでも、6カ所のジオサイトがあります。主なポイントしては、唐桑半島(御崎・巨釜・折石・半造・大理石海岸・九九鳴き浜・神の倉の津波石)、大島(十八鳴浜・龍・舞崎・若木浜)、岩井崎(ベルム紀化石産地・横綱秀ノ山雷五郎像・潮吹岩)、気仙沼湾・本吉海岸部(明神崎・御伊勢浜・大谷海岸・大沢海岸)、南部北上帯の古生界(上八瀬のベルム紀化石産地)、気仙産金(大谷・鹿折金山跡)などがあります。