故郷の小川「真野川」
「兎追ひし彼の山」で始まる動揺の「故郷」は、高野辰之作詞、岡野貞一作曲の文部省唱歌として知られていますが、2人の出身地である長野市と鳥取市であったことから、このあたりの風景が「故郷」のイメージになっていたのでしょう。また、全国にはこうした「心の故郷」の風景をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
今日、紹介する石巻市の「真野川」は、北上川の小さな支流ですが、私達にとってはまさに、「小鮒釣りし彼の川」なのです。観光名所として紹介する値打ちがあるかどうか解らなかったので、今まで話題にしませんでしたが、先日あるタウン誌のコラムで、この川のことが書かれていましたので、思い切って取り上げてみました。
ここ真野川も小さな川ですが、もっと小さな小川が合流しているためか、時には大物の鮒を釣り上げることもありました。市街地からは少し遠いので、昔はもっぱら自転車で汗を流しながらようやく辿り着いたという感じでした。そうした思い出も重なっているせいか、この歌を聴くときは、いつもここの山川の風景を思い浮かべていたような気がしています。