栗駒山の紅葉
栗駒山は、宮城県、岩手県、秋田県の三県堺にあり、宮城県では駒ヶ岳、岩手県では須川岳、秋田県では大日岳とも呼ばれています。標高1627.4mの山頂からは、太平洋、月山、鳥海山、蔵王連峰、早池峰山まで一望できます。岩手県側と秋田県側の登山口は、途中で合流しますが、山頂までの距離はどちらからでも3.7㎞で、山頂の焼石岳の紅葉は美しい。
高原の代表的な高層湿原である「名残が原」は高山植物の名所として知られています。昭和19年の噴火でできた昭和湖周辺の紅葉も見事です。登山コース最大の難所である「胸付坂」を超えると見えてくる「天狗平」は、山頂までの稜線が特に見事ですが、宮城県側の樹海ラインの終点「いわかがみ平」はナナカマドの赤が一面を覆いつくす景色もまたいい。
また、栗駒山山麓には温泉も多く、秋田県側には須川温泉「栗駒山荘」があり、ここの展望風呂から眺める紅葉と満天の星空は贅沢そのものです。宮城県側にある花山温泉「温湯山荘」は、藩政時代の関所・仙台藩花山寒湯番所近くにあり、泉質はナトリウム塩化物泉で、神経痛や筋肉痛、冷え症などに効能があるほか、美肌の湯としても人気があります。