報道の自由とは?
世の中には争いの種は尽きないものですが、特に権力者と目される人が、力でねじ伏せようとする時に大きな摩擦が生じてしまうようです。一見平和に見える日本でも、こうした摩擦は多発していますが、トルコで起きている大統領と一般民衆の対立は、ますます深刻になってきているようで、平和的に解決できる方策はないものかと世界が注目しています。
特に心配なのは、こうした争いが長引くと、2020年のオリンピック招致が危ぶまれることです。トルコの人達は当然このことを気にしいるはずですが、報道関係者が、そのことをトルコの人に向けてストレートに聞くのはいかがなものでしょうか。報道の自由とは、こうした無神経なやり方を是認するものではないはずで、思いやりが足りなくありませんか。
現場の雰囲気を見れば、「早く解決しなければオリンピック招致に影響する。しかし、だからといって安易に妥協できない」という声が十分伝わってきます。それを敢えて、トルコの人達に直接言わせなければ気が済まないというのは、報道の自由ではなくて単なる自己満足ではないでしょうか。傷口をえぐるような報道にわが家のムサシも心を痛めています。