塩竈神社の石段
若いころのムサシは、塩釜神社の境内を自分の庭のように親しんでいました。特にあの神輿が上り下りする石段はムサシにとって絶好のトレーニング施設のようでした。普段は、さすがに登り降りは1往復でしたが、本当はもう一度位多く登ってみたかったのかもしれませんが、私がもたないので遠慮していたのでしょう。それにしてもけっこう大変でした。
それでも、私が富士山に登る時には、トレーニング場として最適だということで、ムサシは私のコーチを兼ねて3往復位したことがありましたが、毎日となると少し飽きが来たのか、途中でコーチに専念するようになったのには驚きました。富士山が世界遺産に登録されたとあって、連日のようにテレビに映るせいでしょうか、石段登りを思い出しました。
あのハードなトレーニングがあったからこそ、仲間に後れをとることもなく頂上に立てたのでしょうが、今にして思うととても一人では長続きしなかったでしょう。ムサシが見守ってくれていることで、続けられたのはこうした鍛錬だけではなく、全てのことが心身の栄養として今の自分を支えていてくれるような気がしています。相棒ムサシありがとう。