七ヶ宿町
七ヶ宿街道は奥州街道から福島県の桑折で分かれ、山形県の上山へ行く街道です。その途中にあるのが七ヶ宿で、上戸沢は宿場の面影を残しており、格子戸の三段のしとみ戸など茅葺の造作に往時がしのばれますし、下戸沢には茅葺の屋根に面影が残っています。関は七ヶ宿街道の中心で、享保年間には120戸の家があり、滑津には脇本陣をつとめた安藤家があります。
ここは、茅葺で玄関は装飾的な千鳥破風になっていた江戸時代の遺構を現代に残しています。七ヶ宿町は蔵王連峰の南麗、宮城県の最南西部に位置し、福島・山形の両県と境界を接し、奥羽山脈の東南斜面の一帯を占め、周囲91㎞におよぶ自然環境豊かな町です。町の中央を東西に白石川が流れ、これに沿うように集落が形成されている山間の町です。
平成3年10月に「七ヶ宿ダム」が完成し、仙台市を含む巨大な水かめの役割を担っています。毎年夏になると、歴史ある七ヶ宿街道をわらじで歩くイベント「わらじで歩こう七ヶ宿」が開催され、多くの参加者があります。また、秋は紅葉が見事ですし、冬はスキーやスノーボードなどのウインタースポーツなども楽しめる高原の町としても知られています。