かけがいのない日々
今月の1日、NHKの「にっぽん紀行 高知沖太平洋で愛犬と魚を追う老人と海とジョン」という番組がテレビで放映されました。ジョンとは愛犬(雑種の7歳)の名前ですが、漁師のお爺ちゃんにぴったり寄り添って漁に出掛けます。時には13時間にもわたって漁の成り行きを見守ります。よくも飽きずに相棒の役割を果たしているものかと感心しました。
わが家のムサシもそうですが、ジョン君にとってもこのライフスタイルがかけがいのない日々なのでしょう。お目当ての魚が釣れると一緒に喜び、つれない時はそれとなく慰める。決してお爺ちゃんを裏切ることなく、常に寄り添って生きる姿は、正に相棒の鏡のような存在です。それでも唯一苦手なのが病院での健康診断というのもなんとなく微笑ましい。
お婆ちゃんもまた素晴らしい。決してジョン君を溺愛しているわけではありませんが、家族として大事に付き合っていることが窺われます。こうしたどこにでもありそうな、ゆったりとした雰囲気が懐かしく感じられるのは何故なのでしょうか。海の恵みに感謝しながら生きる老人とワンちゃんの暮らしぶりを、ムサシと時々顔を見合せながら鑑賞しました。