ウグイスの勘違い?それとも
4月の初めごろに、ウグイスがわが家にやってきて、小さな梅の木に開花を促している話をしましたが、わが家のムサシが呼んできたのかは、その後彼から聞きだすことはできませんでした。しかし、不思議なことにウグイスがわが家の庭で啼いたのはその日だけ。以前に訪れた時のように、数日間に亘って透きとおった声を楽しませてはくれませんでした。
そんなことも忘れかけた4月13日のことでした。それはわが家のムサシが天国へ旅立った日なので、毎年お墓参りに行くことが習慣になっていました。いつも私の中にいるものですから、改めてお墓参りをするというのは不本意なうえ、何故かそこに行くと悲しくなるということもありますが、一応は世の中の風習に合わせてお参りすることにしています。
その日もいつものように、少し重たい気持ちでその場所を訪れたところ、何と、あのウグイスが声高らかに啼いているではありませんか。ということは、あれは、ムサシに会いに来るよう誘いに来たのかと一瞬思いました。もし、そうだとすると、ウグイスのとんだ勘違いだったのではと思い直しました。何故ならムサシはいつもわが家で元気にしているからです。