柔軟な頑固者
最近の世の中はすぐに変化してしまい、ついて行くのが中々難しいと思う時があります。しかし、変化に負けてはいられないので、強く生きなければと反省することしきりですが、ムサシに言わせると、強いことが必ずしも生き残る道ではないというのです。家族の中ではいちばんの頑固者であるムサシにしては珍しい意見なので、そのわけを聞いてみました。
すると、「ボクは確かに頑固ではあるが、変化に逆らってまで頑固に生きてきたわけではない。むしろ、変化に適応することにこだわったために、頑固に見えただけなのだ。」とムサシは言うのです。そう言われてみれば、自分の拘りに忠実に生きてきたように見えるが、結果的に私の拘りに合わせてきたところを見ると、それも変化への適応だったのかもしれません。
もともと、ムサシがわが家にやってきた時は、彼にとって全てのものが初めての体験だったわけですから、相当柔軟な対処術が身についていなければ、窮屈で仕方がなかったはずです。それを100年も前から住んでいたように受け入れてくれたのは、柔軟な対応力の賜なのかもしれません。"柔軟にしてかつ頑固"これがムサシお勧めのスタイルのようです。