蕎麦処 初代伝五郎
建てられてから百年以上も経っているという日本家屋がそのまま店に活用されている「蕎麦処 初代伝五郎」は、仙台市太白区鈎取本町にあります。この店は、材木屋を営んでいた佐藤伝五郎氏の住まいを改造して造られたものです。室内らは、弘法大師が村に遣したといわれる「火防の書」が祀られた御堂を望むことができる歴史ロマンの香が漂う立地です。
蕎麦は、親方の佐々木さんがそば粉と対話するようにして打っているということで、そば粉が必要とする水の量を静かに訴えているという。そのそば粉は、「出羽かおり」と「最上早生」です。この季節の限定メニューは、わかめ蕎麦です。産地は石巻の名振湾で、東日本大震災の被災を乗り越えて復活した地元漁師のみなさんが丹精込めた養殖わかめです。
2月からは、開業当初から温めていた「彩り御膳」も徐々に人気が出てきていますが、何といって一番人気は、肉そばのスープで炊きこんだ「鶏飯の俵結び」、冷だれを使った「揚げ出し豆腐」「だし巻玉子」、約2年の月日をかけて完成させた天丼のたれが絡んだ「伝五郎風焼き鳥」などです。デザートには蕎麦がきのぜんざいなども楽しむことができます。