青ばたきなこの餡入りわらび餅
仙台といえばずんだ餅が有名ですが、仙台市上杉にある「太郎茶屋鎌倉」では、ちっと変わった洋風のお菓子を作っています。それが、看板メニューの「青ばたきなこの餡入りわらび餅」です。それは、とろけるようなわらび餅で、濃厚な生クリーム入りずんだ餡を包んだものです。わらび餅の中に餡を入れるという発想が何とも大胆でユニークですね。
ところが食べてみると、きなこのほのかな甘みと餅の食感、ずんだの香りが絶妙なハーモニーを醸し出し、口の中には柔らかい余韻が残ります。見た目も素材の味も和菓子そのものですが、後味は洋菓子のような風味と口当たりがするから不思議です。やはり、野菜と甘みが融合するように、オーナーが挑戦してきた成果が表れているのかもしれません。
今まで使っていなかった食材や新しいレシピにチャレンジする気持ちは、主婦や子供の笑顔が溢れる、何時でも賑やかな町家風カフェならではの拘りなのでしょう。気兼ねなくお喋りに来てくださいと話すオーナーは、「お勧めのスイーツでホット一息」というイメージで店づくりに挑んでいるようで、他の定食メニューにもそうした雰囲気が溢れています。