コロ君に会いたい
あんなに寒かった冬も3月に入ると和らぎ始め、さすがにお彼岸を過ぎたとたん桜の開花が間近に迫ったことが感じられるようになりました。気温も10℃を超す日が多くなり、これまで引きこもりがちだったぶんを取り戻そうと思っているのですが、例の花粉が脅威で中々思うように散歩ができません。それでもようやくフルコースを歩くことができました。
ふと気付くと、ムサシの友達には殆ど出会わなくなっていました。考えてみると、かつての仲間で今も健在なのはコロ君たった一人になってしまったのです。そのコロ君ともしばらく会っていないので、無性に会いたくなり、家まで押し掛けてみたのですが、彼は散歩に出かけてしまったらしく、しばらく待っていたのですがその日は会えませんでした。
ところが、その時刻にコロ君はわが家の前にいたらしいのです。お母ちゃんと散歩の途中に、わが家の前を通りかかったとき、立ち止まって動かなくなったというのです。以心伝心とは正にこんな時のことを言うのでしょう。彼もまた私たちと同じ思いだったのでしょうね。なんとなく立ち去り難い表情を浮かべてムサシと私の帰りを待っていたようです。