あれから今日で2年
思い起こせば、あの日も寒い日でした。復興の兆しが一向に見えないにもかかわらず、2年の月日が流れると、感覚的にはかなり昔のことのように思えることもあります。それは、あの日のことは忘れてはならないと思う一方、忌まわしい記憶を消し去りたいという思いが心の中で葛藤しているからかもしれませんが、とにかく不気味なくらい穏やかです。
しかし、最近はテレビで震災の特集が組まれ、被災地の現状が映し出されると、さすがに心が痛み、やり場のない憤りがこみ上げてきます。その思いはムサシも同じのようで、特に、福島の浪江町の牛達の現状が報じられると、黙り込んでしまいました。飼い主が声をかけると、少しは傍に寄ってくるものの、すぐに引き返してしまう姿に戸惑っていました。
もちろん、動物のことだけではありません。家族を失ったり、離ればなれの生活を余儀なくされている人々がこんなに多いことにも心が痛みます。1臆3千万人が本気で支える気になれば、被災者の衣食住ぐらいは何とかなるのではなどと、つい勝手なことを考えてしまいますが、今日は犠牲になられた方々の御霊に対し哀悼の意を表したいと思います。