わが家の「鮭の粕汁」
先日、友人から、お酒を搾ったあとにできる板粕をもらいました。震災以来しばらくぶりに鮭粕汁をつくってみようと思い立ち、ジャガイモ、人参、玉ねぎ、大根、塩ジャケの切り身、そして色どりにインゲンを入れてみました。味付けは塩と味の素です。ダシの素を使わないのはカツオ節の香りが強すぎて、自分としては合わないと思ったからです。
作り方は、板粕をお湯で戻しトロリとさせておきます。鍋にお湯を沸かし、先ほどの野菜を入れ、やわらかくなるちょっと前に塩ジャケを入れ、火が通ったら塩と味の素を入れますが、塩ジャケを入れるので塩の加減が悩ましいところです。最後に、溶かしておいた板粕を入れると、まるで雪が舞っているようで、熱々の汁との落差が妙に食欲をそそります。
早速、箸をつけてみると、ジャガイモはとろけるようで中はホクホク、大根はみずみずしく透きとおり、人参の赤とインゲンの緑が粕汁の白と見事に調和し、思わず箸をおいて見いってしまいました。気を取り直して口に運んでみると、これがまた期待どおりの味で、体の芯まで温かくなりました。今のような寒い時期には是非おすすめしたい一品です。