デンキウナギツリー
マリンピア松島水族館では、デンキウナギの発電を利用して行う恒例の「デンキウナギクリスマスツリー」が点灯されています。このイベントは、今年で25回目を迎えるもので、12月26日から来年1が6日までは、新年向けの「デンキウナギでハッピー二ューイヤー」として、引き続き点灯され、冬の松島の風物詩として人気を呼んでいるイベントです。
展示場所は、水族館内の出口付近で、高さ3.6mのツリーに10ワット(40/mmψ)の電球875個を取り付け、デンキウナギが発する電力を増幅して点灯させるものです。横150cm、高さ60cm、水量500リットルの水槽に体長1mのウナギ2尾を飼育展示します。ただし、デンキウナギの出した電気は、そのままでは電力が足りないので仕掛けが必要です。
デンキウナギツリーの電球点灯の仕組みは、水槽の両側に置かれた電極から取りだした電気は、数ボルトから最大400ボルトのパルス状の電圧で、デンキウナギの向きによって極性が反転するものですが、これを波形整形します。成形された電圧で高速半導体リレーを駆動し、直流電流を開閉し、電球を点灯させます。同時にスピーカーで音を聞くこともできます。新年を寿ぎながら物理の勉強をするのも楽しそうですね。