ロンちゃんも逝ってしまった
ムサシの友達の一人であるロンちゃんがなくなったことを最近知りました。いつもは、夕方の6時半頃に散歩すると逢えるので、なるべくこの時間帯に合わせるようにしていましたが、ここのところ数カ月は仕事の都合もあり、私たちの散歩の時間帯が遅くなってしまいました。ロンちゃんに近ごろ逢えないのはそのためだとばかり思っていました。
先日、朝の散歩に出かけた時、ロンちゃんのお父さんと挨拶を交わす機会があったので、「ロンちゃんは何時頃に散歩するんですか?」と尋ねたところ、お父さん曰く、「散歩はしない」というのです。どうかしたのですか?と重ねて尋ねると、「ロンは死んでしまった」と吐き捨てるような口調で言いました。たぶんそのことに触れられたくなかったのでしょう。
何時も融和で、ロンちゃんが褒められると自分ことのように喜んでいたお父さんが、不機嫌な顔で説明するところによると、ロンちゃんのようなゴールデンレトリバーやシェパードなどがかかる特殊なガンだったというのです。ムサシは当然知っていたはずですが、私たちには敢えて教えなかったようです。その気持ちが痛いほど解るだけに、「何故教えなかった」という言葉は飲み込んでしまいました。