鳳鳴四十八滝
JR仙山線の西仙台ハイランド駅から、少し林に入った所に「鳳鳴四十八滝」があります。この奥は幾つかの伝説で知られる鎌倉山があり、滝の美しさを一層引き立たせています。自然に囲まれた、滝見台は爽やかな空気が漂い、岩肌を滑るように流れ落ちる滝は、清浄感あふれる趣があり、深山幽谷の雰囲気に包まれた空間が広がっています。
鳳鳴四十八滝という名前は、大小の滝の音が鳳凰の鳴き声に似ていることからつけられたという説、天女がこの滝の流れる音を聞き、笙を奏でる音に似ているといったことによるという説などがあります。確かにこの場所に立つと、今にも、天女が舞いはじめるような雰囲気があります。都市の近郊にこれほどの大自然が残されているのはちょっと意外です。
四十八という数字は、滝の数の多さを意味するということですが、こり付近の街道は、かつて山裾を通っていたので、当時はあちらこちらで、大小様々な滝が見られたのではないかと想像されます。鳳鳴四十八滝の内側には不動尊が刻まれているという伝えもありますが、たしかに、滝見台のすぐ近くにはお堂があり、そこには不動明王が祀られています。